マキシ・ゴメスがウェストハムに移籍することによる変化と不安
もう何ヶ月たったのだろうか…
冬の移籍市場から、ウェストハムがセルタ・フィーゴのマキシ・ゴメスを獲得するという噂が出ています。もう出まくりで…移籍市場最終日まで毎日噂の報道があって結局セルタに残留するという結末も有り得るくらいだ。
でも、彼はけっこー複雑な状況にいて、報道の真意によってはかわいそうにも思えてくる。
そんな彼に対してウェストハムのサポーターからの目線で色々書きます。
んで、何がどうなってんの
状況を整理すると
ウェストハムは、大金使ってゴメスを獲得したい。
バレンシアも、ミナとの交換でゴメスが欲しい。
ゴメスはバレンシアに移籍したいという意思を持っている。
でも、セルタ・フィーゴはお金がたくさん欲しいからウェストハムに買って欲しい。
でも、ゴメスはロンドンよりバレンシアに行きたいから代理人との仲が悪くなっている。
なんだか、かわいそう。
お金の関係で選手が行きたいクラブを選べないのはよくある話らしい。ファルカオが実際そうだったとのこと(確かモナコに移籍する時だったかな?)
そしてウェストハム、最近のプレミアのクラブらしい強引なやり方。
大事なやり方だとは思うけれど…今回はちょっとどうなんだろう、って感じかな。理由は後で言います。
そして何が不安なのかと言うと、また拗ねないかという点。
パイェとアルニー、とレジェンドになり得た2選手が次々と騒ぎを起こして退団したけど、ウェストハムでプレーすることが本望ではないゴメスも同じことがあり得る。
それを覆すくらいにクラブとチームメートを気に入ってくれればいいのだが、どうなるんだろうね。
アルニーの後続としてウェストハムのもたらす変化
まず、ゴメスがどの様な選手であるか書きたいと思う。
186cmと上背のあるワントップ型ストライカー。
元々ヘディングでのゴールが多いのだけれど、昨シーズンは足でのゴールの方が断然多かった。ヘディング以外の選択肢もなることを示した。
通常、スペインで活躍したフィジカルの選手はプレミアの強度に対応できるか不安だけれど、足で決める器用さもあるなら大丈夫そう。だけれど、逆足(左足)でのゴールが少ないから、もしかしたらそこまで器用という訳でもないかもしれない。
ただし、決定力はあるっぽい。そして、ポストプレーも得意らしい。
ここで行わなければいけないのが、アルニーとの比較。
先日ウェストハムを去ったアルニー。2年間ストライカーとして活躍してくれたから、次にそのポジションに入るのはゴメスだと過程する。
ゴメスが後続になった時のことを書く前に、アルニーの1年目と2年目での役割の変化について書かなければいけない。
1年目のアルニーは裏抜けや相手のDFを抜くプレーが中心だった。これには二つの理由がある。
1つ目は、前線で一緒にプレーしていたのはランシーニとジョアン・マリオだったからだ。機動力のランシーニとパスのマリオと一緒にプレーするとなると、自然とアルニーの役割はポストプレーか裏抜けとなる。
じゃあなぜポストプレーをあまりしなかったのか。その理由は、チーム全体のプレースタイルにある。
2つ目の理由は、モイーズがウェストハムを5バックの守備的なチームに変化させたからだ。
大体アルニーがボールをもらう時はロングカウンターとなる。味方の上がりを待っていても、時間がかかりすぎる。しかもロングカウンターなのだから、相手のDF陣が手薄になっている。この様な状況で、アルニーは広大なスペースをドリブルとシュートに使っていた。
でも2年目に、アルニーの状況は変わる。ペジェグリーニが就任してから、チームはパスワーク中心のスタイルを希望した。
しかもアンデルソンやヤルモレンコというドリブル突破や裏抜けのできる選手が補強された。
結果、アルニーが裏抜けをする機会は減り、ポストプレーを多く要求され始めた。
アルニー自身は元々ウィンガーとして活躍していたこともあって、ポストプレーをするよりは躍動力を活かしたいと思っているだろう。
しかしこのポジションにゴメスが入るとなると、すっぽりとハマる。
ポストプレーが得意。しかもゴールを決めるパターンがいくつかあって、それを実行する決定力がある。
ゴメスがポストプレーでアンデルソンなどMF陣のためにスペースを作って、MFがゴールまたはゴメスに戻して決める絵が見えてくる。
しかもアルニーにとっては課題だった決定力も備えてる。もしかしたら…アルニーより活躍してしまうのでは???という期待が膨らんでしまうのに注意しなければいけない。
最後に
でもぶっちゃけどうなの?って感じ。
確かに22歳がリーガで13ゴール決めるのはすごいけど…前例だったらいくらでもいる様に感じる。
そして、もし移籍してきたとしたら最初はチチャ、もしくは新しくとってくるストライカーとの競争になると思う。
ただ、まだ移籍決まってないし。気長に待つとします。